2011年3月10日木曜日

寒の戻り

久々の更新でこんなことを書くのもどうかと思いつつ。
今朝、親元で暮らしていた老猫が両親の看病の元、旅立った。




この2ヶ月で突然弱ってしまい、回復を信じて色々処置したけどダメだった。よく頑張ったね。ほぼ14歳か。私も実家にいる頃に長く一緒に過ごして来た。

この年になっても泣けて泣けてしかたがない。
2月初めくらいから奥さんや弟と交代で毎日のように様子を見に行っていたが、ここ数日は覚悟のいる状況だった。身体も起こせず、呼べば微かに返事した黒いしっぽももう動かない。
猫の1日は人間の7日に相当すると聞いたことがある。好きな魚もほんの少ししか食べる事ができず、本人には長い闘病だっただろう。

やっとのことで食べても身につかず、末期のガンのような症状。2件目の獣医で腸に腫瘍があることはわかったが、高齢のため手術は断念し、良性と信じて処置してきた。猫は死を覚悟したら食べないそうだ。何とか食べようとするウチの猫の生きる意思に希望を持っていた。

さっき、実家で猫に会ってきた。

まるで寝ているような。冷たいがまだ柔らかく、毛もさらさらと美しいものだった。聞けば昨晩もフラフラしながらもごはんを食べていたとか。まだ生きる気だったのだろう。

体温の低下が最後の試練だった。
猫とはいえ、生きる気概のある命を奪った、この数日の寒の戻りを恨めしく思う。自分の無力さも。

京都は今日も硬くて、寒い。

なんとかしたくて昨晩ネット注文した猫用療法食は、空しく明日届く。

ウチに来て、両親と暮らして、幸せだったろう。
そう願います。

ミー君、よくがんばったね。安らかに。

昨年末の元気な頃。何事も突然だ。